2004年05月07日
中国の汎用樹脂の輸入、3月はLDPE以外が活発
HDPEとPPが特に大幅な伸び
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国による汎用樹脂の3月の輸入通関数量は、LDPEを除いていずれも前年同月の実績を上回った。特にHDPEとPPの伸びの高さが目を引く。しかし同じポリエチレンでも、LDPEの場合は、HP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)もL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)もともに前年同月を割り込んでいる。
 
 今年に入ってからの中国による汎用樹脂の輸入は、1月が軒並み大幅な前年割れとなったものの、2月は逆に6樹脂全てが著しい伸びを遂げ、さらに3月も樹脂によって増減にかなりのばらつきが生じるなど極めて不安定な状態が続いている。
 このため1〜3月のトータルも、HDPE、PP、PVCの3樹脂は前年同期を上回っているが、HP-LDPE、L-LDPE、PSの3樹脂は前年同期を割り込んでいる。特にHP-LDPEの縮小幅の大きさが目立つ。
 
 中国による汎用各樹脂の3月の輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1〜3月計。
 ▽HP-LDPE 109,592( 93.3%) 385,906( 85.9%)
 ▽L-LDPE 79,510( 97.1%) 283,450( 95.8%)
 ▽HDPE 195,726(130.4%) 640,415(114.6%)
 ▽PP 255,200(127.0%) 797,506(128.0%)
 ▽PS 113,191(104.9%) 308,126( 96.2%)
 ▽PVC-H 175,609(113.9%) 515,534(113.5%)