2004年05月07日 |
昭電、回収プラからアンモニア原料、ガス化事業開始 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は7日、川崎事業所(川崎市川崎区、庄賀文彦所長)で、使用済みプラスチック(回収プラ)を高温処理して「ケミカルリサイクル」し、アンモニア原料として使用する事業を本格的に開始したと発表した。このアンモニアに「エコアンR (ECOANNR)」の商標登録を行い、循環型社会に貢献する製品として、今後積極的に営業展開していく。 同計画は、川崎市が推進する「川崎エコタウン構想」に沿ったもので、容器包装リサイクル法に基づく一般廃棄物系の「プラスチック製容器包装」をはじめ、周辺の企業から排出される産業廃棄物系プラスチックを、化学品原料として完全リサイクルする。1日当たり195トンの回収プラから、液化アンモニアなど175トンの化学製品が製造できる。 【同リサイクル事業の特長】 (1)回収プラを、熱利用および発電目的の焼却等のリサイクル方法ではなく、ガス化により完全ケミカルリサイクルを行う。 (2)回収プラをガス化設備で1,300℃以上の高温でガス化処理するため、回収プラに混入している塩化ビニルを分別する必要がない。 (3)ガス化処理されたガス中の塩素はアルカリで中和し、ソーダ電解原料として事業所内でリサイクルする。 (4)硫黄は、硫黄誘導品原料として事業所内でリサイクルする。 (5)不純物である金属類は還元状態で回収され、有価物等としてリサイクルする。 (6)精製された水素ガスは、アンモニア合成の原料とする。 同事業の設備投資額は84億円、このうち37億3,700万円は国庫および川崎市の補助金を活用している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2105 |