2004年05月10日
プラ製容器包装の再商品化量、昨年度も大幅増
前年度を42%上回って25万6,000tに
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:昭和電工

 日本容器包装リサイクル協会の調べによると、容器包装リサイクル法に基づいて03年度(03年4月〜04年3月)中に再商品化(リサイクル)されたプラスチック製容器包装の数量は25万6,150t(うち1,022tが白色発泡スチロール製食品用トレイ)となった。前年度の実績を42.2%上回っている。02年度の52.1%増や、同法の適用2年目の01年度の2.7倍にはおよばないものの、引き続き高い伸び率となったといえる。
 
 白色発泡スチレントレイを除く25万5,128tの前年度比は42.3%増となっている。注目されるのは、再商品化された商品の利用状況が前年度とかなり様相を異にしているといえる点だ。トップは引き続きコークス炉化学原料が占めており、以下の順位も前年度と変わりないが前年度に対する伸び率とそれぞれが全体に占める構成比にはかなりの差異が生じている。特に目を引くのは、合成ガス化が伸び率の点でも構成比の点でも前年度を大幅に上回っている点だ。これには、昭和電工が新たに同法に基づくリサイクル事業をスタートさせたこととが大きく作用していると見られる。
 
 プラスチック製容器包装のうちの白色PSPトレイを除く製品の03年度における用途別再商品化利用状況は以下の通り。かっこ内は前年度比。構成比のかっこ内は前年度の構成比。
 
 ▽コークス炉化学原料 =120,767t(132.5%) 構成比47.3%(50.9%)
 ▽高炉還元剤     = 58,811t(126.1%) 構成比23.1%(26.0%)
 ▽プラスチック製品  = 41,626t(177.7%) 構成比16.3%(13.1%)
 ▽合成ガス      = 28,076t(250.9%) 構成比11.0%( 6.2%)
 ▽熱分解油      = 5,847t( 85.6%) 構成比 2.3%( 3.8%)