2004年05月13日
三菱化学、鹿島のアロマセンター原料多様化へ 分解炉増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は13日、鹿島事業所(茨城県神栖町)のオレフィン・アロマセンターの競争力強化を図るため、原料多様化に対応した設備増強を行うと発表した。

 今後さらにひっ迫の深刻化が予想されるナフサへの依存率を低めるため、コンデンセート、灯・軽油等の原料使用を可能とし、誘導品の需給、市況の動きにあわせて、プラント運転モードの選択範囲を広げることが可能な、フレキシビリティのあるセンター運営体制を実現する。

 具体的には、重質原料を使用することによって、既設分解炉のオレフィン生産量が低下することから、分解炉を一炉増設する。同時にプロピレンとベンゼンの精製系を改造し、それぞれ5万〜7万トン分の増産可能な設備とする。エチレンの生産能力は、精製能力の関係から、現状とほぼ変わらない。投資額は40億円強で、今年5月に着工し2005年12月に完成の予定。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0513mitsubishikagaku.doc