2004年05月13日
4月のエチレン生産量、7ヵ月ぶりの60万トン台割れ
前年同月を3.6%下回って58万8,600トンに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー、経済産業省

 経済産業省製造産業局が13日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、4月のエチレン生産量は58万8,600トンとなった。前月の実績を7.0%、前年同月の生産量を3.6%下回っている。
 
 月間エチレン生産量が60万トンの大台を割り込んだのは、昨年9月の58万7,900トンいらい7ヵ月ぶりのこと。前月を7%下回った要因としては、全体の稼動日数が1日少なかったこと、稼動プラントの平均操業率が前月より1.0ポイント下がって98.3%にレベルダウンしたこと、さらには定修を実施した2工場(東ソー・四日市と山陽石油化学・水島)の運休日数が3月より4月が多かったこと--などが挙げられる。一方、前年同月を3.6%下回ったのは、定修による運休プラント数が昨年4月の1基(昭和電工・大分)から今年は2基に増えたためと見られる。平均稼動率は前年同月を0.8ポイント上回っている。
 
 こうした結果、今年1月から4月までの生産量の累計は254万7,100トンとなった。前年同期の実績比は101.2%ということになる。