2004年05月13日 |
昭和電工、アセチル製品の輸出価格を軒並み再修正へ |
酢酸エチルは国内価格も第3・四半期分の改訂を検討 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工はアセチル製品の5〜6月の輸出価格を軒並み再修正することにして中国をはじめとしたアジア諸国の需要家筋と交渉に乗り出した。 酢酸については、トン当たり50ドル底上げして第2・四半期分のリストプライスをCFR同740ドルに改める考え。また酢酸エチルに関しては、5月分を同20ドル値上げしたあと6月分をさらに同50ドル引き上げることにしている。同800ドルが6月の目標価格という。もっも同社ではその後の7〜9月分も同50ドルアップを目指すとしている。 一方、酢酸ビニルについても酢酸エチルと同じ幅の修正を計画している。5月分を同20ドル底上げするのに続いて6月分を同じく50ドル引き上げる考え。これによって6月分のCFR価格を同900ドルまで持っていく考えである。 いずれも、原料ナフサの続騰に対応するための施策。3製品とも需要が中国をはじめとしたアジア地域全体で好調維持していて需給バランスがこれまで以上に逼迫してきているので、遠からず各地の需要家各社から同意を得ることができると同社では判断している。 また同社では、酢酸エチルの国内価格についても再修正を検討している。3月にキログラム10円の値上げを実施したが、これはナフサ1キロリットル当たり2万6,000円見合いの価格体系を整備できたにすぎず、その後にナフサ価格が高騰しているのでその分を再度製品価格に転嫁せざるを得ないと考えているところ。7〜9月期のナフサ価格は3万円を超える見通しとなってきたので月内にもそれに見合う幅の値上げを打ち出すことになりそう。 |