2004年05月14日 |
食品安全委、ペットリバースのBtoBについても審査 |
再生PETボトルの食品健康影響評価について検討 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:帝人、帝人化成、厚生労働省 |
内閣府の食品安全委員会は、今月末に会合を開いてペットリバース社によるボトル向け再生PETの食品健康影響評価について意見を交わす。 これは、ペットリバース社が使用済みPETボトルを独自の化学分解法によってモノマーのBHETに戻し、さらに再重合して新たな清涼飲料容器等の原料として利用していくことが食品健康上問題ないかどうかを検討するというもの。 食品衛生上の安全性に関する様々な試験データについて入念に審査し、得られた評価結果を一般に公開してパブリックコメント(PC)を募集することにしている。そしてPCの内容について再度同委員会で検討したうえで最終結論をまとめて厚生労働省に報告することになる。 使用ずみPETボトルを化学処理法によって原料に戻したうえボトル用レジンに再生するといういわゆる“ボトルtoボトル手法”は、帝人化成がいち早く確立してその衛生安全性について同委員会から“新品同様の使用が可能”との評価を得ている。それに伴い帝人では4月から再生レジンを製造・販売、中旬には店頭にこのレジンを使っての容器の清涼飲料が並べられている。 今回は、帝人に続いてペットリバース社もリサイクルレジンをボトル用に工業化していくことにして厚生労働省に安全性の評価を要請してきたことから同委員会が同省の依頼を受けて審査することにしたもの。 |