2004年05月17日
三井・出光の3社長会見「シナジー効果最大限発揮」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、三井化学

 ポリオレフィン事業の統合で合意した三井化学・中西宏幸、出光興産・天坊昭彦、出光石油化学・厩橋輝男の3社社長は17日記者会見し、「シナジー効果を最大限に発揮し、国際競争力のある事業運営を目指したい」など新会社への期待をそれぞれ次の通り語った。
 
【中西・三井化学社長】
 3社は2月に包括的な連携を行っていくことで合意したが、今回のポリオレフィン事業の戦略的統合はその第1弾となる。国内の生産・販売・研究部門だけでなく、海外のPPのコンパウンド会社や販売会社も今後順次統合していきたい。シナジー効果は、今計算できるものだけでも生産部門の合理化で30億円、物流その他で30億円、計60億円にのぼる。新会社は08年ごろまでにはROS5%以上、ROA8%以上を目指したい。
 
【天坊・出光興産社長】
 今回の統合で、さらに競争力のあるポリオレフィン事業が展開できると喜んでいる。出光興産自体は石油精製と石油化学のインテグレーション効果を高めるため、今度出光石油化学と合併するが、利用する原料の幅を一層広げるなど、効率の高い事業展開をしていきたい。
 
【厩橋・出光石油化学社長】
 当社はこれまでも石油系石化会社としての強みを活かした事業展開を行ってきたが、これからは、個々の企業単位ではなく地域による連携関係強化を図っていくことが重要だ。その意味でも今回は一番いい選択ができた。競争力を強め、高品質の製品を安定的にユザーに提供していきたい。