2004年05月20日
EPSの4月の出荷、3ヶ月振りに前年を上回る
ブロック向けの好調を支えに7.6%増
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が20日に集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の4月の総出荷数量は1万6,374tとなった。前年同月を7.6%上回っている。3ヶ月振りの前年同月超えである。最近の伸び率の中では昨年3月の8.8%に次ぐ高率となっている。
 
 全ての需要分野向けが前年を上回っている。EPSではきわめてまれなケースである。需要分野のなかでは、ブロック向けが47.9%もの伸びを遂げている点が特に目を引く。EPSを使っての盛土工法の普及によるところが大きいのではないかと見られている。また、消費量が最も大きい水産(魚箱)向けも3.3%増と順調な伸びを遂げている。
 この結果、1月から4月までの累計は6万327tとなった。前年同期を1.9%上回っている。ブロック向けの17.8%増に負うところが大きい。メーンの水産向けは0.8%増にとどまっている。
 
 EPSの需要分野別の4月の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は累計。
 ▽水産物容器 8,068(103.3%) 29,223(100.8%)
 ▽農産物容器 1,477(109.0%) 5,097( 97.5%)
 ▽その他成型品 3,038(103.9%) 11,720(100.5%)
 ▽家電梱包 1,795(101.2%) 6,339( 95.4%)
 ▽ブロック 1,858(147.9%) 7,256(117.8%)
 ▽ネダ 131(165.8%) 658(144.0%)
 ▽一枚焼き 7( 46.7%) 34( 73.9%)
 合計 16,374(107.6%) 60,327(101.9%)