2004年05月25日 |
デュポン、日本に「二層フレキシブル回路基板材料」工場建設 |
ニッカン工業と共同、茨城県に年産150万平方メートル今秋完成 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デュポン |
デュポン(本社:東京都千代田区、小林昭生社長)は25日、急速に需要が拡大しているフレキシブル回路基板向け材料「デュポンTMパイララックスR」(商品名)を国内生産するため、提携関係にあるニッカン工業(本社:東京都目黒区、平山圖南社長)と共同で工場を新設すると発表した。本格生産開始は来年初の予定。 デュポンのポリイミド樹脂および銅箔とポリイミドとの接合技術と、ニッカン工業の量産技術を融合させた製品を供給することにより、更なる拡販を目指す。 携帯電話やデジタルカメラなどの電子等機器向けフレキシブル回路基板の需要はこのところ急拡大しており、とくに二層材とよばれる、銅箔とポリイミドのみで構成された高性能なフレキシブル回路基板用銅張積層板材料(FCCL)の需要が日本では急増している。 デュポンは、これまでフレキシブル回路基板材料としてパイララックスR二層FCCL製品を米国など海外の製造工場で製造、販売してきたが、現有供給能力では今後の旺盛な需要に対応することが困難になると判断し、工場新設による増産を決めた。 フレキシブル回路基板材料の製造販売ではわが国最大手のニッカン工業と共同で、同社の製造関連会社である高萩ニッカン(茨城県高萩市)敷地内に、新たに二層FCCL製品である「パイララックスAX」の製造工場を建設する。 これにより、従来のシート形状での供給に加え、ロール形状での供給が可能となる。新工場の生産能力は年産150万平方メートル、工場完成は2004年秋、2005年初からサンプル出荷を行う予定。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0525dupont.doc |