2001年11月13日 |
PSの需要、アジア全体でも今年は微増にとどまる |
スチレン工業会、来年と再来年は5%成長を予想 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会は、国内の見通しに加えて、アジア地域全体も対象にしたPS(ポリスチレン)の中期需要展望もまとめたが、それによると、今年の各国内需要の合計は1%の微増の422万6,000トンにとどまるとの見方が取られている。最大輸出先の北米の消費不振によって99年までの高成長に終止符が打たれ、2000年の2%増に続いて2年連続の低成長が避けられなくなったと判断したもの。 ただし、中国の需要はほぼ7%伸びて201万9,000トンになると予想されている。他の国はマイナス成長もしくは微増と見られている。 一方の輸出も、今年は2%増の258万2,000トンにとどまると想定されている。 しかし2002年には各国内需要の合計が5%の伸びを確保して442万3,000トンとなり、2003年はさらに5%増えて464万8,000トンになると予想されている。これは、家電、OA、雑貨等の生産基地としての機能が一段と強化されるとともに、所得や生活様式の向上に伴って包装関連の内需も拡大するとの判断によるもの。 もっとも、輸出については、各年とも2%増という慎重な見方になっている。02年は263万3,000トン、03年は267万9,000トンと予想されている。 また、同工業会では、世界全体の1990~2001年までの同樹脂の需要の推移についても実績と推定をまとめた。それによると、世界全体の01年の需要は前年を1%下回って1,024万6,000トンになると予想されている。アジアは1%増の422万6,000トンとなるが、米州は4%減の306万トン、欧州は1%減の266万トン、その他地域は3%減の30万トンに終わると想定している。 同工業会がまとめたPSのアジアならびに世界の需要展望の詳細は別表の通り。 http://www.c-nt.co.jp/data/ps/2001pre-a.html">アジアのPS需要中期展望、アジア主要国・地域の需要展望 http://www.c-nt.co.jp/data/ps/2001pre-w.html">世界のPS需要の推移 ※iモードではご覧になることができません。 |