2004年05月27日
ポリオレフィンの国内出荷、4月も3樹脂とも前年超え
3樹脂揃っての前年超えは5ヶ月連続に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:三井化学

 ポリオレフィンの国内向け出荷数量は、4月も3樹脂全てが前年同月を上回った。これで、3樹脂揃っての国内向け出荷の前年同月超えは5ヶ月連続となった。

 各樹脂の4月の国内向け出荷数量は、LDPEが13万1,300トンで前年同月比0.1%増、HDPEが7万8,900トンで同4.9%増、PPが21万2,600トンで同1.2%増となった。LDPEとHDPEの前年同月超えは、いずれも主力のフィルム用品種の需要が好調であったことによるもの。PPはコンテナー用品種の大幅増が効いている。

 しかし輸出は逆に3樹脂全てが前年同月を下回った。LDPEは1万4,800トンで同4.4%減、HDPEは1万800トンで同20%減、PPは1万7,800トンで同4.9%減となっている。多くの企業が、内需を優先して海外ユーザーとの成約を採算を確保できるケースに限定するようにしてきたことが主因と見られる。
 この結果、出荷合計はLDPEが14万6,100トンで同0.4%減、HDPEが8万9,700トンで同1.1%増、PPが23万400トンで同0.7%増となった。

 一方の生産ではHDPEの19%減が目を引くが、これは定修による運休プラントが前年同月の4系列から8系列に増えたことによるもの。PPは8%増となっているが、これには三井化学の同30万トンの新設備の営業運転開始が作用していると見られる。4月単月では市場最大の生産規模となっている。LDPEは全体の稼働率のアップで4%増となった。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/05274jushi.tif