2004年05月28日 |
中国のABS樹脂輸入増加続く、1〜4月61.7万トンに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国経済の好調に伴い、自動車部品や電気製品などに使われるABS樹脂の輸入が増大を続けている。同国発表の貿易統計によると、4月の輸入量は17万0,254トンで、前月の15万2,827トンを11.4%上回った。 この結果、今年1〜4月の輸入累計は61万7,946トンとなり、前年の53万0,882トンに対して16.40%の増加となった。国別では台湾と韓国からが圧倒的に多く両国からの輸入が80%近くを占めている。 日本のABS樹脂メーカーは、引き合いはあっても供給能力に限界があり、現状が手一杯の状態のようだ。各社は「ほとんどが現地進出している日系企業向けの輸出だ。国内向けの低迷もあって、輸出比率は一時4割を超えそうになった」といっている。昨年の中国の同樹脂の輸入量は、前年比9.31%増の179万0,119トンだった。2004年はこれをさらに大きく上回りそうだ。 【中国のABS樹脂1〜4月の輸入・上位7ヵ国】単位:トン(カッコ内は昨年同期) (1)台湾 269,519(231,867) (2)韓国 204,053(173,200) (3)日本 47,703(46,721) (4)マレーシア 43,661(32,631) (5)タイ 27,278(26,892) (6)米国 5,521(3,697) (7)オランダ 5,510(7,978) |