2004年05月28日
容器包装リサイクル法の見直しがスタート
経産省と環境省がともに今夏から具体的な論議へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省

 今年夏から容器包装リサイクル法の見直しに着手することが経済産業省と環境省のそれぞれの担当部局で決定された。経産省が27日に開催した産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会で、また環境省が28日に開いた中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会でそれぞれ事務局案が了承されたことによる。
 
 これは、平成7年における同法の施行時に、施行後10年を経過したところで同法を再度評価・検討して必要な措置を講ずるようにするとの合意が関係省庁間で成立していたことによるもの。その合意に基づく見直し時期は17年12月であり、このため両省ではできるだけ早い時期に広く関係各方面から同法の見直しについて意見を求めていくようにすべきと判断、27日と28日に相次いで関係審議会を開催して事務局案を説明し了承を得たというわけ。
 両省とも、7月にそれぞれの審議会の下部組織の初会合を開いて今後の具体的な検討の進め方を取り決め、翌月から月一度の割合で関係業界団体等のヒアリングや関係者による意見交換などを実施していくことになりそう。かなり長期にわたって論議が繰り広げられることとなる。最終案の取りまとめは17年秋が予定されている。
 なお、同法の対象品目は、ガラスびん、ペットボトル(以上はいずれも9年4月に本格施行)、紙製容器包装、プラスチック製容器包装(以上は「いずれも12年4月に本格施行)--の4品目。