2004年06月02日 |
PSジャパンも再値上げを表明 |
4〜6月期のナフサの上昇分を転嫁 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:PSジャパン、三井化学 |
ポリスチレン(PS)のトップメーカーであるPSジャパンは1日、同樹脂の販売価格を再修正すると発表した。上げ幅は一般グレードがキログラム当たり6円、特殊グレードが同10円。実施時期はいずれも7月1日出荷分から。 同社は、原料価格の大幅な上昇に対応して今年3月に同樹脂の全品種の価格を同10円以上引き上げたが、4月以降も全ての原料価格が高騰を続けているため採算が再び大幅に悪化しており、自らの合理化努力だけでは窮地を打開できなくなっているという。 このため、当面の4〜6月期におけるナフサ価格の高騰に伴うベンゼンとスチレンモノマーの価格上昇分を製品価格に転嫁していくことにしたもの。 ナフサ価格は、最近の原油ならびにナフサの国際スポット価格の続騰ぶりや、混迷の度合いを強めている中東情勢等から推して、7月以降もなお上昇カーブを描く公算が極めて高いと言える。同社でもそうした事態は十分予想できるとしており、したがって7〜9月期の国産ナフサ価格がさらに上がる場合は10月以降の同樹脂価格を原料価格のアップ分見合いで再是正せざるを得ないと述べている。 なお、汎用樹脂業界では三井化学などがいち早くポリオレフィンの再値上げを表明して各需要家の説得に乗り出している。 |