2004年06月03日
出光石化、7月1日からポリオレフィン樹脂値上げ
【カテゴリー】:市況
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出光石油化学は3日、ポリオレフィン樹脂の価格改定実施を発表した。7月1日出荷分からポリプロピレン、ポリエチレン両樹脂ともそれぞれキログラム当たり15円値上げする。この理由として、今春、原料価格の高騰に対応して価格改定を行ったが、ナフサ価格はその後も上昇を続けており、現在これに見合う樹脂価格となっていないことをあげている。

 今後のナフサ価格については、世界規模の需要増大、中東の政情不安を背景に、原油価格が湾岸戦争時並みに高騰していることや、中国を中心とした旺盛な需要から、さらに高騰していくのは確実で、第2四半期のキロリットル当たり29,000〜30,000円から、第3四半期には33,000円という高い水準が予想されるとしている。
 
 また直近のサウジアラビアの政情不安により、原油価格の先行きは不透明であり、さらなる原油、ナフサ価格の高騰もありえると見ている。

 同社では、これまで取り組んできた「ナフサ価格連動フォーミュラ制」への移行も、今回の改訂交渉とあわせて推進していくことにしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0603idemitsu.doc