2004年06月10日
PSPの5月の出荷、9,000トンと低調
ロールトレーの不振が響く
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会の集計によると、同シート(PSP)の5月の出荷数量は9,000トンとなった。前月を9.5%、前年同月を12.8%下回っている。この結果、PSPの月間出荷数量の前年同月割れは12ヶ月連続に伸びた。
 
 5月の不振は、最も消費量の多いロールトレー(トレー用原反)が引き続きマイナス成長から脱却できなかったのに加えて、3〜4月と連続して前年同月を上回ってきたラミネート丼向けが大幅なマイナス成長に転じたことによる。ロールトレー用の5月の出荷量は4,270トンで、前年同月を11.4%下回り、9ヶ月連続の前年同月割れとなった。一方のラミネート丼向けの出荷量は2,100トンで、前年同月の12.5%減となった。残るロール一般(一般反)とラミネート一般向けも、それぞれ7.6%減の1,820トン、28.3減の810トンと引き続き不調であった。
 
 この結果、今年1月から5月までの累計は4万6,590トンとなった。前年同期を5.3%下回っている。うちロールトレーは2万170トン(前年同期比6.9%減)、ロール一般は9,600トン(同0.3%増)、ラミネート丼向けは1万2,670トン(同0.5%減)、ラミネート一般向けは4,150トン(同20.3%減)--となっている。ロール一般とラミネート丼向けはほぼ前年並みだが、ロールトレーとラミネート一般向けの不振が響いている。