2004年06月10日
旭化成ケミカルズ、次世代発破システム「バルクサンベックス」新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズ(東京都千代田区、藤原健嗣社長)は10日、新型含水爆薬「バルクサンベックスR」、遠隔装填機「BSVローダー」などからなる次世代発破システム「バルクサンベックスRシステム」を開発したため、7月1日から旭化成ジオテック(東京都墨田区、嶋崎 康社長)を通じて全国販売すると発表した。

 現在、地下鉱山の坑道掘進発破、採鉱発破やトンネル掘削発破には、紙巻き包装された含水爆薬を込め棒で手装填する方法が主流となっているが。こうした装填方法は、落石などの危険性が高く、作業に時間がかかる。アンホ爆薬も、耐水性がないため湧水の少ない現場に使用が限られる上、アンモニアガスが発生しやすいなどの問題がある。

 このため同社では、耐水性があり、かつ、アンモニアガス等が発生しない含水爆薬を、切羽から離れて、安全かつ効率的に装填できるシステムの研究を続け、このほど機械装填に適し、流動性のある含水爆薬「バルクサンベックスR」と、同爆薬を切羽から離れて効率的に装填できる装填機「BSVローダー」からなる「バルクサンベックスRシステム」を開発した。