2004年06月11日
ポリオレフィンの値上げ交渉、PPが先行して進展
中京や関西の加工企業が同意示す
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンの値上げ交渉が西日本地域を中心に進展し始めた。PPが先行するかたちで話し合いが進んでおり、中京地区や関西地区の加工企業の中には有額回答するところが目だって増えてきている。

 特に、食品容器向けや日用雑貨向けの品種については、いたずらに話し合いを長引かせても得るところがないと判断して早期決着に踏み切る加工企業が少なくない。中には、原料の安定確保を第一に考えて‘満額回答’するところも出てきている。

 PPの最大消費品種は射出成形用グレードだが、このうちの自動車部品用や家電部品用、さらにはコンテナー用の各品種についてはナフサ価格の変動見合いで四半期もしくは半年単位で価格を修正するフォーミュラーが確立されている。これらに加えて日用雑貨用や食品容器用などのユーザーが値上げを受け入れると、同樹脂の硬質グレードの多くが新しい価格体系に切り替わることになり、同樹脂全体の今回の再修正に大きな弾みがつくことになる。