2004年06月14日
積水化成品のリサイクルビーズに人気
早くも年1,000トンベースの販売実績に
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業

 積水化成品工業が昨年10月に企業化に乗り出した発泡スチレンのリサイクルビーズ(商品名・エプスレム)が、家電梱包材や化粧型枠材などの市場で人気を呼んでいる。現在すでに年間1,000トンベースの販売量を確保できており、同社では06年度には6,000トンの販売を目指していきたいとしている。
 
 積水化成品工業が開発したのは、家電の梱包材や魚箱などの使用済みEPS(発泡スチレンビーズ)製品を破砕して同社独自の設計の押出機の中で再発泡と粒子化を同時に進めることでバージンのEPSとほぼ同じ機能と性能を備えたビーズに再生するという新たなリサイクル手法。同社関東工場で生産して多面的な市場開拓活動を展開中だが、家電メーカーなど環境対応型製品に特に関心の高い大手消費材メーカーが各種梱包材向けに積極的に採用するケースが増えてきている。
 同社では、EPS単体に他の高機能樹脂をブレンドした高付加価値品種もできるだけ早い時期に戦列に加えていく方針。