2004年06月15日
MMAモノマーの国内需給バランス、08年まで逼迫が続く
アジア地域全体でも07年を除きタイト
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会は15日、MMAモノマーとポリマーのわが国における中期(04〜08年)需要見通しを発表した。
 
 モノマーもポリマーも国内需要は自家消化分を含めると引き続き着実に拡大していくとの見通しになっている。最大消費先である透明樹脂の需要が自動車部品やLCD向けに安定的に成長を続ける見込みにあるためと説明している。
 海外の需要についても、中国を中心にこれらの分野向けを主体にモノマーもポリマーもともに拡大が確実と予想している。

 しかし、アジア地域全体の中で圧倒的多数を占める国内のモノマーの生産能力が国内の今年の総需要予想量と同じ年産54万5,000トンしかないので、現在アジア各地で計画中のモノマーの増設工事が完工する06年末までは輸出を絞っていかざるを得ないのではないかと判断している。

 アジア地域では05年から06年末にかけて合計年産26万トンのモノマープラントの増強が実施される見通しにある。したがって、これらの設備が稼動したあとの1〜2年はアジア全域で若干需給に余裕が生じるが、08年に入ると再び逼迫する公算が濃厚と見られている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0615mma.pdf