2004年06月17日
プラ協、自動車用プラ等でLCA的評価
エネルギー削減や環境保全に貢献と結論
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は、“持続可能な発展”へのプラスチック製品の貢献について、03年度に実施したLCA的手法による定量解析の結果概要を16日、発表した。

 対象に取り上げたプラスチック製品は(1)自動車部品(2)液体洗浄剤容器の2種類。資源・エネルギー消費と環境負荷についてLCIデータをもとに定量的に分析し、社会の発展への貢献度を測定した。また、参考までに飲料の輸送包装資材についても解析した。

 その結果、自動車部品については、普通乗用車のプラ部品搭載比率が拡大すると、それに見合う効果があらわれるとの結論が得られた。具体的には10年で8.6キログラムのプラ部品が増えると仮定すると自動車の製造に要するエネルギーは1台当たり2%削減でき、走行、メンテナンスエネルギーは同0.25%カットできる。また、二酸化炭素は、製造に同3.3%、走行、メンテナンス時に同0.23%削減できるとされている。

 一方、年間登録台数(304万台)ベースでの年間エネルギー総量は原油換算で12,700キロリットル削減でき、CO2は40,000トン、NOxは40トン、SOxは68トンの削減効果が得られるとの結果がでたという。

 液体洗浄剤容器の場合は、洗剤出荷量の60%を占めるスタンディングパウチの導入効果を算出した。その結果、エネルギーは620万GJ、、CO2は10万トン、NOxは140トン、SOxは150トンの削減効果が認められたとされている。