2004年06月18日
特許庁が提言「カーナビ技術、高付加価値化を」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:特許庁

 特許庁は18日、わが国の特許出願技術動向から見た「ナビゲーションシステム」について、「1990年以降、わが国企業の特許庁への出願件数が急増している。欧米からの出願は少ない」とする調査結果をまとめた。また、基本技術である「測位技術」が横ばいである一方、付加価値を高める「位置情報利用技術」や「通信技術の利用技術」に関する出願が増加しているとしている。
 
 さらに、以下のような「提言」を行った。
(1)ナビゲーションの基本技術である「測位技術」と「経路誘導技術」については、日本が欧米を圧倒しているが、今後はこれらの基本技術に付加価値を高めるための「位置情報利用技術」や「通信技術の利用技術」への注力が必要となる。

(2)ITSの発展に伴い、ナビゲーションシステムと、車両機器制御装置との融合技術がキ
ーとなる。

(3)欧州特許庁への日本人の活発な出願状況を背景に、カーナビ市場規模が増加の傾向にある欧州に対し、欧州特許を活用した市場進出も可能となる。