2004年06月22日 |
富山化学、キノロン系合成抗菌剤、米国シェリング社にライセンス |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:富山化学 |
富山化学工業(中野 克彦社長)は22日、同社が開発、創製したニュータイプのキノ ロン系合成抗菌剤「T-3811」(一般名:ガレノキサシン)について、世界的な開発、使用および販売権に関するライセンス契約を米国のシェリング・プラウ・コーポレーション(会長兼CEO:フレッド・ハッサン)と締結したと発表した。 契約の概要は以下の通り。 (1)富山化学は、日本、韓国、中国を除く全世界における開発、使用及び販売の独占的権利をシェリング・プラウに供与する。 (2)富山化学は、日本、韓国、中国における開発、使用及び販売の独占的権利を有する。 (3)富山化学は、原薬をシェリング・プラウに供給し、シェリング・プラウは自社マーケット用の最終製品の製造を行う。 (4)富山化学は、契約一時金として8000 万ドルを受領する。 (5)富山化学は、その後、開発・販売の各段階で達成度合いに応じ総額2 億4500 万ドルの追加一時金を受領する。 (6)富山化学は、売上高に応じた実施料を受領する。 「T-3811」は富山化学が創製したニュータイプのキノロン系合成抗菌剤で、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(米国)に導出され、世界的な臨床開発が行われた。その結果、呼吸器系、外科系感染症など幅広い分野で治療に貢献することが明らかとなった。昨年10月、富山化学はこのすべての権利を再取得した。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0622toyama.pdf |