2002年05月23日
メタクリル樹脂、「長期的に需要は堅調」クラレが予測発表
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:クラレ、三菱レイヨン

 クラレは23日、メタアクリル樹脂の2001年の需要実績と02~06年の長期予測を発表した。それによると、導光板などIT向けに新しい用途が開け、全体的に需要は堅調な伸びが続くと見られるものの、01年は前年の00年に極端に増加したため反動もあってポリマー、モノマーともマイナス成長となった。
 
 また今後の動向も、三菱レイヨンの中国・南通への工場進出計画や、すでにアジアに立地している企業にも増設の動きがみられるなど、実態がつかみにくい。新増設プラントが稼動入りすると、日本からの輸出を海外品が肩代わりし、日本からの輸出がその分減少することも考えられる。
 
 ホモポリマーの01年の需要合計は184,600トン(前年比96%)だったが02年は192,100トン(102%)、03年189,500(99%)、04年178,000(94%)と推移し、06年は181,800(101%)と予測。
 
 モノマーは01年の478,000トン(99%)から、02年490,900トン(103%)、03年493,300トン(100%)、04年487,100トン(99%)、06年は501,700トン(101%)になると予測している。
 
 2001年の実績内訳は以下の通り。単位:トン、( )は前年比%
 <ホモポリマー>
▽成形材料   内需55,000(92)
        輸出43,300(89)
        計 98,300(91)
▽板      内需80,700(103)
        輸出 5,600(95)
        計 86,300(102)
▽合計      184,600(96)

<モノマー>
▽内需(外販) 145,300(93)
▽ホモポリマー用自消 182,500(99)
▽その他自消  55,400(96)
▽計      383,200(96)
▽輸出     95,400(112)
▽合計     478,600(99)