2004年06月25日
藤沢薬品の抗精神病剤「セロクエルR細粒50%」薬価収載
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:藤沢薬品

 藤沢薬品は25日、抗精神病剤「セロクエルR細粒50%」(一般名:フマル酸クエチアピン)が同日薬価収載を受けたため、28日から新発売すると発表した。

 セロクエルRの適応疾患である統合失調症は、躁うつ病と並ぶ内因性精神病の代表的な慢性疾患で、発症頻度は一般人口の0.8%と言われている。現在、患者数は約70万人と推定され、精神科医療分野では重要な疾患とされている。

 「セロクエルR」は、ゼネカ社(現アストラゼネカ社)が開発、現在世界80ヵ国以上で発売されている。日本では、藤沢薬品が独占的販売権を取得し「セロクエルR錠」として2001年2月から販売を行っている。

 藤沢薬品は、その後世界で初めて同剤を細粒剤とすることに成功し、今年2月に「セロクエルR細粒50%」として承認を取得した。精神神経疾患領域では、患者それぞれに病態像、治療時期、薬剤反応性などが異なるため、抗精神病薬の最適投与量を微量調節する必要がある。このため医療現場では細粒剤のニーズが高かった。

<セロクエルR細粒50%の概要>

[商 品 名] セロクエルR細粒50%
[一 般 名] フマル酸クエチアピン
[効能・効果] 統合失調症
[用法・用量] 通常、成人にはクエチアピンとして1 回25ミリグラム、1日2または3回より投与を開始し、患者の状態に応じて徐々に増量する。
[薬 価] 1グラム当たり=881.30 円
[包 装] ボトル 100g,500g
[薬価収載日]2004年6月25日
[発 売 日] 2004年6月28日

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0625fujisawa.pdf