2004年06月30日 |
PE袋の輸入、依然として中国品を中心に活発 |
1〜5月の累計は早くも16万トンに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ショッピングバッグ(いわゆるレジ袋)を中心としたPE(ポリエチレン)袋の輸入は引き続き活発で、5月の総輸入通関数量は3万2,589トンとなった。3ヶ月連続の3万トンの大台突破である。前年同月の実績を5.5%上回っている。中心は依然として中国品の1万4,201トンで、全体の43.6%を占めている。 この結果、今年1月から5月までの輸入の累計は16万1,475トンとなった。前年同期を12.6%上回っている。うち中国品は6万9,377トンで、前年同期比は13.4%増となっている。 PE袋の輸入は、過去10年で大きく伸びた。1994年の総輸入数量は11万3,851トンであったが、95年には13万4,955トンに拡大、そしてそれ以降も96年が15万7,593トン、97年が18万5,485トン、98年が19万8,354トン、99年が22万2,513トン、00年が25万5,283トン、01年が29万551トン、02年が34万3,958トン--と増加の一途をたどり、03年は38万3,019トンに達した。10年で3.36倍の規模に大きく膨らんだわけ。 その原動力となってきたのは中国品だ。94年の中国品は1万9,757トンで、全体の17%を占めるにすぎなかった。それが97年4万8,379トン、98年5万5,971トン、99年6万8,584トン、00年8万5,343トン、01年10万6,350トン、02年13万4,983トン、03年16万5,072トン--と毎年飛躍的な拡大を続けてきた。10年で8.36倍に増えた勘定だ。今年1〜5月の累計も中国品主導型の増加となっている。通関価格はアセアン諸国を上回るが、それでも昨年の平均は1キログラム151円なので、国産品を大幅に下回るレベルにある。 こうした価格パフォーマンスや、同国内における量産体制の広がり、さらには最近の米国のアンチダンピング提訴の動き等から推すと、今後も中国のPE袋企業が対日輸出戦略を強めてくる公算は濃厚といえそう。 PE袋の輸入通関の5月と1〜5月累計の主要国別数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。 ▽中国 14,201(102.7%) 69,377(113.4%) ▽インドネシア 5,903(126.0%) 29,046(130.0%) ▽タイ 5,312(102.5%) 27,677(111.5%) ▽マレーシア 2,426( 89.0%) 12,755(107.0%) ▽フィリピン 1,626(128.9%) 7,872(118.7%) ▽台湾 1,305(108.0%) 5,943( 94.1%) 合計 32,589(105.5%) 161,475(112.6%) |