2004年07月06日
中国、マレーシア・インドネシア産のアクリル酸エステル反ダンピング措置を再審査
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 中国商務部は7月5日の公告34号で、マレーシア・BASFペトロナス及びインドネシア・日触インドネシア両社からの申請を受け、再審査を開始すると発表した。

 中国は2003年4月10日付で韓国、マレーシア、シンガポール、インドネシア原産のアクリル酸エステルに関し、ダンピングと認定した。BASFペトロナスは4%、日触インドネシアは11%のダンピング課税を受けている。

 両社は本年5月8日に再審査の申請を行った。両社はこの1年間ダンピングの状況にないこと、及び認定後に中国のアクリル酸の市場の状況が激変したことを挙げ、ダンピング課税が必要でないと主張した。BASFはマレーシアでの生産コストが調査時と比べ大幅に下がったとも主張している。

 商務部では両社から資料の提供を受け、再審査を行うことを決定したもの。調査対象期間は2003年4月1日から2004年3月31日。

 なお、日本、米国、ドイツ原産のアクリル酸エステルについては上記の4カ国に先立ち、2001年6月9日にダンピングの認定を受けている。