2004年07月07日
VCMの対中輸出価格、6月分はトン700〜720ドルに
PVC価格の下降が影響して前月を40〜50ドル下回る
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーなどわが国のVCMメーカーが中国の需要家ならびにトレーダー各社との間で進めていたVCMの6月の価格交渉は、トン当たりCFR700〜720ドルとすることで決着した。

 前月の価格に比べると大口ユーザー向けが平均同40ドル、中・小口需要家向けが同50ドルの値下がりとなる。日本側各社は5月並みに据え置きたい考えであったが、中国各社がPVCの価格の下降を理由に強く値下げを要求してきたため譲歩せざるを得なかったという。
 最近のピークの3月の価格に比べると40〜60ドルのダウンだが、1年前に比較すると220〜240ドル高い。
 わが国の大手商社によると、中国の末端市場における需要はVCMもPVCも引き続き着実に伸びているという。ただし、昨年秋以降の相次ぐ輸入価格の上昇によってPVCメーカーと加工企業の中には事業採算上、従来通りのペースでの生産を継続できなくなってきたと述べるところが少しづつ増える傾向にある模様。