2004年07月08日
エチレンの6月の生産、前年同月の9.2%増に
上期合計も前年比3.5%増の高水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、エチレンの6月の生産量は59万8,100トンとなった。前月を5.2%下回っているが、前年同月に対しては9.2%もの増加となっている。定修による運休プラントを除く設備の平均稼働率は98.6%であった。

 前月を5.2%下回ったのは、全体の操業日数が1日少なかったのと、稼動プラントの平均稼動率が0.7ポイント下がったせい。

 一方、前年同月を9.2%上回ったのは平均稼働率が3.2ポイント上がったことによる。

 この結果、今年4〜6月期の総生産量は181万4,900トンとなった。前年同期の実績を4.3%上回っている。

 また、1月からの累計は377万3,400トンとなった。前年同期を3.5%上回っている。同省が昨年末にまとめた今年計のエチレンの生産予想量は744万トンで前年比は0.9%増というものであったが、現在のところそれを大幅に上回るペースの増産が実現していることになる。