2004年07月08日
ガソリンタンクのプラ化が進展
今年の採用量は2万2,000〜2万4,000トン見込み
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:ホンダ

 自動車ガソリンタンクの樹脂化がここにきて急速に進展してきた。ポリエチレン業
界筋によると、01年における採用実績は樹脂の消化量ベースで年間6,000トン前後
であったが、02年には1万2,000トンに拡大、そして昨年は2万トンになったとみられ
ている。

 今年はさらに増えて2万4,000〜2万6,000トンになるとの見方が多い。トヨタ、日
産、ホンダといった大手がニューモデルに積極的にプラスチック製タンクを採用して
いるからだ。重量がスチール製に比べて大幅に軽減できること、錆びず寿命の長期化
がはかれること、任意の形状に成形加工できるので車体のスペースを節約できること
などが人気を呼んでのもの。

 現在のプラ製品は、HDPEとEVOH、接着性樹脂、成形端材の合計4種類の樹脂の複合
製品がほとんど。欧米では早くからプラ製品が普及、米国では普通車のタンクの65%
が、また欧州では85%がプラ化されているといわれる。日本ではまだ20%前後にとど
まっており、これから普及が加速されると期待されている。