2004年07月09日
三菱化学もSMを再値上げ ベンゼンの高騰に対応
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、三菱化学

三菱化学は9日、旭化成ケミカルズに続いてSM(スチレンモノマー)の再値上げにふみきることになったと発表した。上げ幅はキログラム11円、7月2日出荷分から実施する。

同社の値上げも今年2月、6月に続いて3度目。過去2回の上げ幅は2月がキロ10円、6月が9円で、これによってナフサとベンゼンの高騰分を転嫁した。

今回は、原料の中でも特にベンゼンが再び急騰してきたことに対応したもの。国際指標の米国のコントラクトプライスは6月の1ガロン当たり260セント(トン当たり780ドル)が7月には307セント(同920ドル)にはね上がっており、このためSMの最大手の旭化成ケミカルズが15%の減産に踏み切ってベンゼンの購入カットを実施するとともに、キロ10円の値上げにも乗り出している。三菱化学も10〜20%幅の減産を検討している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0709mitsubishi.tif