2004年07月13日
三井化学と三井造船、イランから高密度PE大型プラント受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学、三井造船

 三井造船と三井化学の両社は13日、イランの国営石油会社、NationalPetrochemical Company(NPC)の傘下であるILAM Petrochemical Company(IPC)向けに高密度ポリエチレンの大型プラント建設を受注したと発表した。2007年末完成をめどに、同国イーラム工業団地内に年産30万トンの製造プラントを建設する。受注総額は約250億円。

【契約の内容】
1.受注プラント 高密度ポリエチレン製造プラント 年産 30万トン
2.建設地 イラン国 イーラム州 イーラム工業団地
3.プロセス 三井化学保有の高密度ポリエチレン製造技術
4.受注総額 約 250億円
5.契約締結日 2004年 7月12日
6.着工 2005年 4月(予定)
7.完工 2007年12月(予定)

 同契約は、NPCグループにとって、初めてのフルターンキーベースの契約となるもので、欧州・韓国など海外の有力企業が商談に参加したが、世界各国に多くの技術供与実績をもつ三井化学の技術と、三井造船のプラント建設能力が評価され今回の受注となった。三井造船の高密度ポリエチレンプラントの受注は25件目、三井化学の技術供与は41系列目。

 三井造船はイラン国内の大手設計会社であるEnergy Industries Engineering & Design Co.(EIED)とコンソーシアムを形成し、EIED 社には国内の機材調達及び製造プラント建設工事を担当させる。なお、同プロジェクトには、国際協力銀行による輸出金融の適用と日本貿易保険の貿易保険の付保を予定している。
 
 三井グループは1970年代から80年代にかけて、NPCと共同で同国バンダルシャプール(当時はバンダルホメイニ)地区に、大型石油化学コンビナートの建設を計画(IJPCプロジェクト)したいきさつがあるが、今回の立地は同地区より内陸部にあるという。
 
 ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0713mitsui.pdf