2004年07月14日 |
タカラバイオと日立製作所、炭疽菌用マイクロ検査チップ共同開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:タカラバイオ、日立製作所 |
タカラバイオ(加藤 郁之進社長)は14日、同社バイオ研究所と日立製作所のディフェンスシステム事業部が、タカラバイオの等温遺伝子増幅技術のICAN法と日立製作所が開発したMicro Electronic Mechanical Systems(MEMS)技術を組み合わせて、炭疽菌検出用ICAN試薬内蔵マイクロ検査チップシステムを共同開発することに合意したと発表した。 ICAN法は、遺伝子を増幅させる際に、PCR法のように反応液の温度を何度も繰り返し正確に昇降させる必要がなく、一定温度で、試験サンプル中に存在する細菌などのDNAを増幅し、PCRと同等またはそれ以上の感度で標的細菌を検出することができる。したがって、これまでにPCR法によって行われてきた菌検出をより簡便にかつ低コストで行うことが可能となる。 共同研究では、バイオテロ事件で問題となり、現場での検出が必須である炭疽菌をターゲットとして、2年以内をめどにマイクロ検査チップシステムの構築を目指す。この共同研究にめどが立てば、さらに病原菌の検出等の用途を拡大し、同システムを用いた製品の開発を進めていく方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0714takarabio.doc |