2004年07月15日 |
ポリオレフィンの出荷、上期トータルも揃って前年超え |
国内向けが3樹脂ともフィルム用をはじめ順調な伸び |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
ポリオレフィンの出荷数量は、6月単月のみならず今年上期(1〜6月)合計も3樹脂揃って前年を上回る規模となった。LDPEとHDPEはともに3%、PPは6%それぞれ前年同期の実績を上回っている。いずれも、昨年12月に経済産業省製造産業局がまとめた各樹脂の今年の需要伸張率を中間ラップながら大きく上回る伸び率となっている。 3樹脂揃っての前年超えとなったのは、国内向けがいずれも順調な伸びを遂げたため。LDPEは3%、HDPEは7%、PPは6%それぞれ前年同期を上回っている。うちLDPEとHDPEの場合は、輸出がそれぞれ2%減、15%減と縮小したが内需の拡大が完全にカバーした。PPは輸出も国内向け同様に6%の伸びとなっている。 国内向けの中では、主力品種のフィルム用グレードが3樹脂とも前年を上回っている点が注目される。LDPEでは6%増となっており、HDPEとPPの場合はともに3%の増加となっている。他の品種では、LDPEの押出成形用の19%増、HDPEの射出成形用の19%増と中空成形用の14%増、PPの射出成形用の8%増と押出成形用の10%増--などが目を引く。反面、フラットヤーン用や電線用などのいわゆる公共事業に係わりの深い品種は前年を割り込んでいる。 |