2004年07月16日
高校生の「化学オリンピック」日本代表壮行会開く
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工、文部科学省

 高校生たちによる「国際化学オリンピック」は36回目を迎え、今年は18日からドイツ・キール市で開催されるが、「夢・化学-21」キャンペーン事業の一環として日本代表を派遣している日化協など化学4団体は16日、代表高校生4人の壮行会を開催した。
 
 代表の4人は、昨年国内で開催した「全国高校化学グランプリ2003」に入賞した、
◇小倉貴広(私立栄光学園 3年・神奈川県) 
◇川崎瑛生(私立武蔵高校2年・東京都)
◇神戸徹也(私立白陵高校3年・兵庫県)
◇増田光一郎(県立福岡高校3年・福岡県)
のみなさん。

 日本の国際化学オリンピックへの参加は、昨年のアテネ大会に続いて今年が2回目。昨年は初参加ながら銅メタル2人、敢闘賞2人という成績をあげた。これまでは学校の休みがとりにくいなどの事情から参加校も少なかったが、今年は文部科学省の協力もあり急速に参加熱が高まった。
 
 代表の4人は、昨年全国規模で開催された「化学グランプリ」参加者1,138人の中から選ばれたが、いずれも「有名進学校」に学ぶ“頼もしい”顔ぶれ。
 
 「夢・化学-21」委員会組織委員長の大橋光夫・日化協会長(昭和電工社長)は、4人を前に「去年以上の成績をあげてきてほしい。見聞を広めることも大切だが、最後の残るのは成績だ。日本の化学工業はこれからさらに厳しい国際競争の時代を迎える。生き残るには、技術の力しかない。頑張ってほしい」と挨拶し、一人ずつ握手して激励した。
 
 なお、今年の国際化学オリンピック・キール大会には世界約60ヵ国から2000数百人の高校生が参加して7月18日から27日までの10日間、キール大学などを会場に開催される。