2004年07月16日
三井化学のPDP光学フィルター、欧州でも普及へ
現地生産に呼応して大手セットメーカーが相次ぎ採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はドイツに新たな生産拠点を設置して6月からPDP光学フィルターの現地生産に踏み切っているが、7月早々から大手セットメーカー2社が採用、さらに8月中には3社が加わる見通しとなった。
 
 同社は国内に年産120万枚の生産体制を持つPDP(プラズマディスプレーパネル)用光学フィルターのトップメーカーだが、最近は欧州でも大型プラズマテレビが急速に普及しはじめたため市場の中心地であるドイツに進出して、欧州全体のセットメーカーのニーズに機敏に対応しながら同地域でもトップシェアを確保していくことにしたもの。シュツットガルトの協力会社の工場内に年産30万枚の生産体制を構築、全額出資会社のMITSUI CHEMICALS EUROPEを起用して販売活動を開始している。
 同社では、今回の欧州に続いて北米や中国にも進出していく考え。需要の伸びが特に大きい北米での生産を先行させていくことになりそう。早ければ05年末にも実現する見通し。