2004年07月20日 |
発光ダイオード、商社に輸入活発化、市場の増大で |
丸紅が米ルミレッズ、住商がクリーから |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友商事、豊田合成、日亜化学、丸紅 |
高出力LED(発光ダイオード)の市場が拡大するなかで、米国からの輸入に積極的に取り組む商社の動きが注目されている。世界的にトップを走る日亜化学に対し、国内では豊田合成が増設を進め、販売拡大をめざしているが、LEDの伸びが大きく、供給が間に合わない状況。こうしたなか、住友商事と丸紅の両社ではLEDの輸入を進めているわけで、これにともない市場での販売競争が激化する見通しとなっている。 LEDは一般照明、自動車照明、交通照明、表示機、液晶バックライト(携帯電話など)に需要が急増している。これに対応するため、丸紅では米国のルミレッズ・ライティング社と子会社の丸紅メタルを通じてLEDチップを日本市場で輸入販売する代理店契約を先月、結び、輸入を開始した。 ルミレッズ(本社・カリフォルニア州サンノゼ)社は米国アジレントテクノロジーとオランダフィリップス ライティング社の合弁会社で、オランダ、マレーシア、日本に販売拠点を持っている。(世界トップシェアのLEDランプについてはカナダのフューチュア エレクトロニクスが全世界の総代理店) ルミレッズは高輝度の「TS AlInGapシリーズ」として赤、黄色、「InGanシリーズ」として緑、青色のLEDチップに特徴があるとしている。輸入予定数量は明らかにしていない。 一方、住友商事は米クリー社とのLEDチップ独占輸入代理店契約を7月から2年間延長した。同社は2003年度に1億ドルの購入契約を結んでいたが、2004年度は60%増の1.6億ドルに拡大した。 LEDの世界市場は2004年度33億ドル、2005年は40億ドル規模になると見られている。 |