2004年07月20日
オレフィンのスポット相場がアジアで続騰
エチレンのオファーの中には900ドル唱えも
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 極東ならびにアセアン地域でオレフィンのスポット相場が続伸してきた。特にエチレンのオファー価格の上昇率が高い。

 エチレンセンター筋の調べによると、先週1週間のアジア地域におけるエチレンのスポット相場は、極東向けがCFRトン当たり840ドル、東南アジア向けが850ドルとなっている。2週間前に比べるとほぼ10ドル高い。しかし、国際トレーダー筋による週末のオファー価格は極東向けも東南アジア向けも900ドルとなっている。最近にない高値だ。中国をはじめとしたアジア地域全体におけるエチレンならびにエチレン系誘導品の需要の拡大に伴う需給の逼迫を背景に、多くのトレーダーが値上げを強行しようとしているためと見られる。

 一方のプロピレンの先週の平均価格は、極東が760ドル、東南アジアが800ドルとなっている。1週間で10トドル上がっている。ただし、週末のオファー価格はエチレンと異なり実勢価格を20〜30ドル上回るレベルにとどまっている。