2004年07月21日
LGカルテックスの製油所がストで運休
BZ、PX等のアジアの需給がさらに逼迫へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 韓国・LGカルテックス精油の麗水製油所の操業が労働組合のストライキによって運休となった。19日以降、石油精製装置と芳香族、FCCプロピレン、PPなどのダウンストリーム設備の多くが順次操業を停止しており、大手商社各社によると21日正午の時点ではまだ稼動再開の見通しが立っていない。

 設備の性格からいって、仮にストライキが一両日中に打ち切られても、各設備が通常のレベルで操業を再開できるのは月末となる公算が濃厚である。

 折から、同社が大型設備を保有しているベンゼン(BZ)やパラキシレン(PX)のアジア地域の需給はこれまでになく逼迫しており、価格も急上昇している。運休期間が長期化すると、関連産業に深刻な影響をおよぼすことになる。

 現在運休中の石化設備は、年産68万トン能力のBZ、同105万トンのPX、同18万5,000トンのプロピレン、同16万トンのPPの各設備となっている模様。