2002年05月24日
EO、EGの02年需要見通しは「微減」
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は24日、エチレンオキサイド(EO)とグリコール(EG)の2002年の需要見通しを発表した。01年は内需の低迷と輸出の不振から、EOがEG向け内需換算分を含めて前年比12%の減少、EGも17%減と大きく落ち込んだ。02年も急回復は難しく前年比横ばいないし微減は避けられないとしている。
 
 EOの01年の需要は90万5,400トンで前年比12%の落ち込みとなった。ただEOだけだと33万400トンで横ばい。主用途の界面活性剤をはじめグリコールエーテル、ポリエチレングリコールなど、いずれも1~3%減少したが、エタノールアミンが5%増と健闘した。電子材料向けに中国向け輸出が増大したのが大きいという。

 EGも主要部門すべて前年割れとなった。期待のPETボトル用樹脂は5%増加したが、ポリエステル繊維の不振が響いた。輸出は国際市況の悪化から大幅減少した。02年も横ばいと予想。
 
 わが国EOメーカー4社の生産能力は91万7,000トン。02年の需要見込み89万4,000トンは稼働率換算97.5%となる。
 
 2001年の需要実績と02年の見通し以下の通り。

<エチレンオキサイド需要推定2002年>

              2001年実績  2002年
界面活性剤         175.8 -1    174 -1
グリコールエーテル      41.4 -3     41 -1
ポリエチレングリコール    14.7 -3     15 0
エタノールアミン       44.2 5     42 -5
その他            54.2 0     54 0
合計            330.4 0    326 -1
EG内需換算分        487.5 -2    480 -2
国内需要計         817.9 -1    806 -1
EG輸出換算分         87.5 -55     87 0
合計            905.4 -12    894 -1


エチレングリコール需要推定2002年

              2001年実績  2002年
ポリエステル繊維,PET樹脂  449.9 -2    441 -2
不凍液            61.2 -4     61 0
不飽和ポリエステル,
アルキド樹脂, ウレタン    36.7 -7     36 -3
その他           120.0 1    120 0
国内需要計         667.8 -2    658 -2
輸出            119.8 -55    120 0
合計            787.7 -17    778 -1