2004年07月22日
日立化成、光スプリッター用ポリマー光導波路基板を開発
 石英と同等の低光損失、高均一性を低コストで実現
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日立化成工業

 日立化成工業は22日、光ファイバー網を分岐する部品である光スプリッター用のポリマー光導波路基板を開発したと発表した。材料にフッ素化ポリイミドを用いることで、光ファイバーのパッシブ実装に対応したV溝を高精度に集積し、コスト低減と小型化を可能とした。また新規S字型曲線光導波路の採用などにより、石英製の光導波路基板と同等の低光損失と高均一性を実現した。

 同社は、これまで、FTTH 向けで使用されるONU(Optical Network Unit)、光合分波器などの用途に向けて、フッ素化ポリイミドを用いたポリマー光導波路基板を開発してきた。これに加えて、このほど、光ファイバー網を分岐する部品の光スプリッター用のポリマー光導波路基板を開発した。

 この光導波路基板には「光ファイバーのパッシブ実装に対応したV溝」のほか、光導波路パターンとして「新規S字型曲線と低放射損失分岐部」を採用。石英製の光スプリッター用光導波路と比べて遜色のない低光損失と高均一性を実現した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0722hitachikasei.pdf