2004年07月23日
EVAの需要が好調、上期の国内向け出荷は9%増に
PEメーカーの戦略が実を結びはじめる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン業界筋によると、EVA(エチレン酢ビコポリマー)の今年上期(1〜6月)の国内向け出荷数量は約7万5,000トンとなった。前年同期を9%上回っている。

 最大消費分野のフィルム・ラミネート向けの需要が着実に伸びているのに加え、一般成形品向けやEVA各社が特に力を入れている新規用途向けが大きく成長しているようだ。

 これには、収益力の強化のために育成・強化の対象を汎用品種が圧倒的多数を占めるHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)やL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)から高付加価値型のEVAにシフトするポリエチレンメーカーが急速に増えてきたことが大きく作用していると見られる。各社とも、独自の新用途の開拓に多くのエネルギーを注いでおり、このため同樹脂の出荷数量は今後も拡大が確実と見てよさそう。