2004年07月26日
山東省威海市が企業誘致を呼びかけ
製造基地の国際化目ざす 自動車・化学・ITなど
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱商事

 中国山東省の威海市は23日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで同市の投資貿易説明会を開いた。馬世和・威海市副市長を団長に威海経済開発区の幹部らで編成した訪日代表団は、昨年作成した「山東半島製造業基地」計画の内容を中心に説明し、投資参加を呼びかけた。
 
 同市は山東半島の最東端に位置し、人口約247万人。中国に14ある沿海開放都市の一つ。昨年の域内総生産(GDP)は100億7,000万ドル、1人当たりGDPは4,000ドルで山東省のトップ。中国総合経済実力は50位、投資環境ベスト40に入っている。
 
 また、国家環境模範都市と優良観光都市のグループに認定され「人類の居住と創業に一番適した都市」と評価されているという。
 
 同市には製造関係の企業が1万4,000社あり、電子情報(IT)機電工具、運輸機械、繊維などの軽工業、食品医薬の主要5産業を中心に企業誘致を進めてきた。化学産業、自動車および部品産業、船舶製造業、観光業などにも力を入れている。
 
 対日輸出入総額は7億ドル。三菱電機、三菱商事、加ト吉食品、浜田印刷機、JTなど日系企業は340社が進出している。
 
 同市はハイテク産業開発区としての威海科学技術新城(企画面積74平方キロ)のほか、経済開発区、輸出加工区、栄成経済開発区、文登経済開発区、乳山経済開発区など2つの国家級開発区と、8つの省クラス経済開発区・観光リゾート区を持っている。これに加えて国際化を目ざす山東半島製造業基地を建設したもので、先進産業の集約地とする方針。
 
 交通は煙台空港まで60キロ、青島空港まで250キロ。給与は工員が月100〜120ドル、中層管理者が150〜250ドル、上層管理者が300〜500ドル。電力は85万キロワットと豊富(1キロワット/時0.65〜0.66元)。20年後に1人当たりGDP1万5,000ドルを目ざしている。問い合せは外資誘致センター(Tel:中国0631-5202709、5205769)