2004年07月28日
「アセアン化学専門家会合」に多くの成果
化学物質管理やレスポンシブルケアに高い関心
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー

 経産省化学課は28日、ラオスの首都ビエンチャンで22、23の両日開催された、日本とアセアン諸国との第9回「化学産業専門家会合」(AMEICC・WGCI)の成果について「活発な情報交換と意見交換が行われ、有意義だった」と発表した。
 
 日本から参加したのは、眞鍋隆化学課長(共同議長)、太田垣啓一東ソー専務ら官民代表9氏。アセアン各国もこのところの経済成長を背景に、化学産業の健全な発展をめざすとする同会合への関心は高く、初参加のブルネイを含む9ヵ国から合わせて27人の官民代表が出席した。
 
 会合では主に、以下の5テーマについて議論を行った。
(1)アセアン諸国における化学物質管理と法制度
(2)レスポンシブルケア活動と日本の研修制度
(3)アセアン諸国の化学産業と投資促進政策、スペシャリティ化学産業の動向
(4)世界の石油化学製品の需給見通し
(5)最近の化学品貿易を巡る諸問題

 このうち、化学物質管理制度については、すでにいくつかの国で関係者が緊密に協力して法規制を整備していることや、運用改善の必要性を指摘する報告などが行われた。レスポンシブルケア活動への意識も高っており、日本が実施している研修事業や現地セミナーなどの支援策を継続してほしいなどの意見が出された。

 次回会合は2005年7月、インドネシアで開催されるが、今後は日本の提案によって、アセアン全地域における化学品の「自由貿易問題」や、化学物質管理に関する法制度のあり方について、さらに突っ込んだ議論を行うことにしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0728keisansyo.pdf

http://www.chem-t.com/fax/images/0728keisansyo2.pdf