2004年07月29日
チバ社、ポリプロ不織布用の樹脂改質剤開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(スイス・バーゼル市)は29日、おむつや衛生用品、清掃用ふきんなどに使われる不織布に、画期的な樹脂改質剤を開発したと発表した。

 不織布メーカーは、ポリプロピレン・スパンボンドグレードやファイバー・スクラップから再生された樹脂を使用しながら、より優れたバリア機能や、引っ張り強度などの機械的特性を持つメルトブローン不織布を開発することが可能になる。

 新開発した「IRGATEC CR 76」は、紡糸工程中、ポリプロピレンの分子量低下をコントロールしながら、溶融粘度を下げることができる。さらに、分子量分布を狭くすることによって紡糸特性を改善し、不織布としての特性を強化することが可能となる。メルトブローン方式による一本のフィラメントが、現行の技術よりも、より細く、より強く、より柔軟なものにしたとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2429