2004年07月30日 |
ライオン、中外製薬の一般用医薬品事業を譲り受け |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:中外製薬、ライオン |
ライオン(藤島貞慶社長)と、中外製薬(永山治社長)の両社は30日午後4時半から緊急記者会見し、中外製薬の一般用医薬品(OTC)事業をライオンに、また中外の100%子会社である永光化成(本社:福島県、浪打彬社長)の殺虫剤事業をライオンの子会社、ライオンパッケージング(本社:千葉県、工藤英治社長)に営業譲渡することで合意、同日契約締結したと発表した。譲渡は今年末をめどに行われる。金額などの条件はは明らかにしなかった。 中外のOTC事業は、ドリンク剤「グロンサン」や殺虫剤「バルサン」、外用消炎鎮痛剤「ゼノール」など、年間売上高約200億円。一方、ライオンは同分野で約300億円の売上げがあり、合わせると約500億円と家庭医薬では国内第3位の売上規模となる。 記者会見で藤島社長は「ライオンにとって薬品事業はコア事業。中外の製品とは重複がなく、補完し合える。中外の技術や人材、ブランド力などを生かすことができシナジー効果も大きい。経営戦略上大きなプラスになる」と語った。 また、永山社長は「OTC事業にはこれまで力を入れてきたが、医家向け医薬品に比べると市場成長性はそれほど高くなく、コンシュマービジネスを維持していくには負担が大きい。本体の医家向け医薬品は今後、バイオ関連や抗体医薬など一段と開発競争が激しくなろうとしており、経営資源を集中する必要がある」と譲渡を決めた理由を説明した。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0730lion.tif.TIF |