2004年07月30日 |
化学品の6月の輸出、主要品の多くが前年を上回る |
上期の累計もおよそ3分の2が前年同期超えに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:昭和電工 |
化学製品の6月の輸出通関数量は、主要製品の多くが前年同月を上回った。主要33品目のうち21品目が前年超えとなっており、しかもその多くがこれまで以上に高い伸び率となっている。 酢酸エチルは2.35倍となっているが、これはトップメーカーの昭和電工が協和発酵との共同投資で年産10万トンプラントを4月に立ち上げたことによるもの。他の製品では、アジア全体におけるBPAやフェノール樹脂向けの需要が好調のフェノールの73.8%増、中国のウレタン向け需要の拡大が目立つTDIの68.0%増、同じく中国におけるアクリル繊維の順調な伸びが大きな支えとなっているANの47.3%増などが目立つ。またPSが19ヶ月振りに前年超えに転じて10.2%増となった点も注目される。アジア相場が誘導品以上に高水準となったオレフィンは、エチレンが33.0%減となった反面プロピレンが7.3%増となっている。 こうした結果、今年1月から6月までの累計も33品目中20品目が前年同期を上回るかたちとなった。エチレンは3.6%減、プロピレンは9.0%増となっている。 主要化学製品の6月の輸出通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は上期計。 エチレン 24,827( 67.0%) 162,335( 96.4%) プロピレン 20,091(107.3%) 180,979(109.0%) ベンゼン 10,502( 98.6%) 137,669( 90.0%) トルエン 13,004(113.5%) 71,534(124.0%) PX 163,497(108.5%) 1,018,803( 98.3%) SM 129,655(140.4%) 716,264(127.8%) VCM 38,472( 83.4%) 355,218(101.7%) EG 11,153( 76.5%) 99,237( 95.5%) PH 7,885(173.8%) 42,267(110.8%) MEK 4,201( 49.7%) 66,765( 89.1%) 酢酸 3,624( 89.6%) 30,206(143.75) 酢酸エチル 3,998(234.8%) 17,639(193.9%) 酢酸ビニル 10,071(109.1%) 63,443(106.8%) メタクリル酸エステル 4,001( 55.1%) 36,648( 71.0%) 無水フタル酸 5,763(100.8%) 37,909(112.6%) PTA 41,189(120.4%) 302,846(113.4%) AN 19,418(147.3%) 95,285( 94.0%) TDI 13,828(168.0%) 90,906(134.7%) MDI 6,348( 92.4%) 43,767(109.4%) カプロラクタム 21,233( 93.7%) 148,556(110.6%) LDPE 19,568( 91.9%) 116,999(100.0%) HDPE 18,834(112.7%) 97,862( 83.1%) PP-H 33,870(125.1%) 160,244(106.8%) PP-C 9,134(124.2%) 51,726( 96.6%) PS 10,251(110.2%) 50,330( 65.0%) PVC-H 57,421(120.5%) 344,470( 91.4%) ABS 19,705( 92.5%) 122,896(107.5%) PMMA 6,417(138.1%) 35,171(124.0%) POM 8,454(136.8%) 46,254(121.7%) EX 6,391(114.5%) 36,223(110.5%) PC 18,468(121.3%) 110,045( 98.1%) PET 4,676( 81.3%) 24,610( 82.3%) PA 8,961(129.6%) 53,531(111.4%) |