2004年07月30日 |
「国際化学オリンピック」入賞の4高校生、河村文科省大臣訪問 |
大臣も同大会の「日本開催」支援を約束 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:文部科学省、日本化学会 |
先にドイツ・キール市で開催された「国際化学オリンピック」に出場し金メダル1、銅メダル3と大健闘した、武蔵高校2年・川崎瑛生君ら高校生4人は30日帰国。その足で文部科学省を表敬訪問し、河村大臣に大会の成績を報告した。 大臣は今回の成績を非常に喜び、選手1人ひとりに「どうでしたか」と大会のもようや感想を聞いて労った。金メダルの川崎君をはじめ、銅メダルを獲得した栄光学園3年・小山貴広君、白陵高校3年・神戸徹也君、福岡高校3年・増田光一郎君の計4人は、表情に初々しさを浮かべながら「参加できて、大変勉強になりました」と答えていた。 付き添い役のノーベル賞学者・野依良治(理化学研究所理事長)、御園生誠日本化学会会長(東大名誉教授)両氏らが、「世界各国とも高校生たちのオリンピック参加には力を入れています。成績優秀な生徒には奨学金を出したり、希望大学に推薦入学させてたりしています」と各国の現状を説明すると、河村大臣は「日本も同じようにできるのではないか」と即座に検討を約束。 また将来、同大会を日本で開催することについても「文科省としても予算面など応援するので、実現できるよう関係者で努力してほしい」と、積極的に支援していく考えを示した。 この後記者会見に臨んだ4人は「将来何になりたいか」との質問に、4人とも「化学の道を目指したい」「研究者になりたい」などと迷わずに答えた。同席した野依博士も「非常にうれしい。科学技術立国を目指すわが国にとって、これから一番大事なのは、若い人材を育てていくことだ。今回の経験を生かし、これからも勉強を続けてほしい」と満足そうだった。 |