2001年11月06日
参天製薬と旭硝子、緑内症治療薬米国で臨床第2相試験開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子、参天製薬の両社は6日、両社が共同開発中の緑内症治療薬「AFP-168」が米国で臨床第2相試験(フェーズ〓)を開始したと発表した。

 緑内症は主に、眼圧の上昇によって視神経が損傷し、視野狭窄や失明を起こす疾病で、国内患者数は約300万人と推定されている。患者は40歳以上の中高年に多く、30人に1人の割合で発症しているといわれている。

「AFP-168」は、両社共同開発による新しいプロスタグランジン系の緑内症治療薬で、製剤化、臨床開発を参天製薬、原体製造開発を旭硝子が担当した。

 参天製薬は世界同時開発を目ざした初めての製品となる。英国では昨年第1相試験を開始、今回米国で第2相試験に入った。

 旭硝子は医薬中間体・原体事業のグローバル展開を図っており、事業拡大に大きく寄与すると期待している。